痛みについて

歯科医になってよかったなぁ～と感じることは多々ありますが（大変だと思うことももちろん多々ありますが・・）、中でも嬉しいのは、患者さんが治療後に「痛くなかったです！恐かったけど、来て良かった！」とおっしゃって下さることです。歯科が「恐い存在」「行きたくない存在」であるのは、痛いことされそうだという恐怖がある、もしくは実際に痛い経験をしたことがあるからなのでしょう。

もちろん、神経の通う人間の体に処置を施すわけですから、手や足をひっかいても痛みがあるように、治療の痛みを完全になくすことはできません。ただ、痛み、ということに関して医療が随分進化しているのも事実です。例えば、痛みを伴う治療、もしくは痛みを伴う可能性のある治療に関しては麻酔を用いて治療をしておりますが、麻酔が効けば痛みを感じないのはもちろん、麻酔を打つ時の痛みもできるだけ軽減すべく、表面麻酔をしてから（表面麻酔は塗るだけなので痛みはありません）、麻酔を打ちます。また麻酔を打つ針も、腕などに打つ針よりもずっと細いものを使います。

痛みは人それぞれ感じ方も違いますので一概には申せませんが、それでも何年ぶり、もしくは何十年ぶりに歯科医院で治療を受けられる方は、今の治療が想像していたものよりずっと痛くないのに、嬉しい驚きを感じられるかもしれません。

歯科医院に行くことが思ったより苦痛でなく、むしろ歯や歯ぐきが少しづつキレイになっていく喜びを感じていただけたら、本当に嬉しく思います。歯科医院を、 ” 歯がキレイになるワクワクする場所 ” にすることは私のテーマでもあります。